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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 九月半ばのある週末、僕は久しぶりにFに会った。街には過ぎゆく夏のなごりがまだどこかに残っていたが、僕たちにはもうどうでもいいことだった。 いつものようにFの車で僕たちは湾岸に向かった。その途中、例のさびれたバーがある一帯を通りかかったとき僕は、「ちょっと止めてくれないか」と言った。僕は車から降りて辺りを見渡した。いくつかの店はもうすでに改装されていてジーンズショップや中華料理店などに様変わりしていたが、まだ数件、そのままの状態で残っている店があった。僕はポケットに入れておいたカメラを取り出すと、それらの店に向かってシャッターを切っていった。そのときの僕は、そのバーの死骸たちに奇妙な親近感を感じていたのだ。 後日談だが、さらにそのうちの一件は数日後改装工事に着手した。再び僕たちがそこを通りかかったときにはもうその姿はなかった。そこには新しく、テナントの入ったビルがオープンしていた。その他の数件のバーにはまだ手はつけられていない。おそらく買い手がつかないのだろう。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。