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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 僕はアパートに帰ってきた。玄関の前まで来て、僕は鍵がバックの中にあることを思い出したが、それを取り出す気力は残っていなかった。僕は先日見つかったスペアーキーが置いてある空調機の下に手を入れた。僕はギョッとした。スペアーキーがないのだ。僕はもういちど手で探ってみる。やっぱり、ない。僕の背筋に寒気が走る。 僕はバッグから鍵を取り出し、玄関のドアを開けた。部屋が荒らされた気配はない。出かけたときのままだ。僕は推理を始めた。犯人は僕が留守にしていたことを知っている人間だ。しかも盗みが目的ではない。とすると・・・・・・。 僕の頭に真っ先に浮かんだのは礼子だった。先日、川島さんと会ったときに僕は旅行に行く話をした。そして、その後何らかの機会に、礼子は川島さんからそのことを聞いて知っていた・・・・・・ということが考えられる。 その夜、僕は悪夢を見た。部屋に誰かが忍び込み、寝ていた僕の上に覆いかぶさり、鋭い刃物で僕を殺そうとする夢だった。それはやけにリアリティーのある夢だった。 明け方、玄関のドアが激しく開けられようとする音で僕は目が覚めた。僕はあわてて玄関を確かめに行った。新聞配達ではなかった。しかも、錠は下りているが、鍵は開けられていた。僕は鍵穴から外を覗いてから玄関の戸を開けた。辺りを見渡してみたが誰もいないようだった。しかし、誰かがここへ来て鍵を開けたのは確かだ。錠が降りていたのでドアは開かなかったが、確かに誰かがここにやってきた。しかも、あのドアを開けようとした音の勢いからすると、犯人は僕がこの部屋にいないことを確信していたに違いない。実際、僕は三泊の予定で旅行に出たから本当なら今日はここにはいないはずだった。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。