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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 夕美のところに行く前日の夜、やっと夕美から電話が入った。 「元気?」と彼女が言った。 「ああ」 夕美はしばらくの間連絡を取らなかった理由を僕に説明しなかった。また、僕も訊こうとはしなかった。彼女がいつもと変わらない調子だったからだ。彼女は明日の待ち合わせの時間と場所を言っただけだった。 「楽しみにしてる」と彼女は言った。 「それじゃ」 その夜、僕はなかなか眠りにつくことができなかった。気がつくと外はもう明るくなり始めていた。僕は少しの間うとうととしたがほとんど一睡もできなかった。 僕は軽い朝食をとってから、朝一番の新幹線に乗るために駅に向かった。駅に着いてから、僕は部屋の冷房のスイッチを消し忘れたかも知れないことに気づいた。僕はアパートの管理人に電話を入れてみたが不在だったので、消防署に電話を入れ、点検をしてもらうようにお願いした。 夕美が指定した喫茶店に着くと、彼女はもうすでにカウンターに座ってコーヒーを注文していた。 「すぐにわかった?」と彼女が訊いた。 「なんとかね」 「いい店でしょ?」 「そうだね」 店を出たあと僕たちは夕美の車でドライブすることにした。今から思えば、何とも言えない不思議な日だった。空は雲ひとつなくカラッと晴れているが、そのどこかに何だかわからない影がちらつく。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。