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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 昼休みのあとも僕は考え事をしていたので、うしろの席の眼鏡をかけた女が呼んでいるのに気づかなかった。 「いいかげんにしてよ」と彼女は言った。「忙しいんだから、お互いに」 「ああ、ごめん。それで?」 「そのパッケージのデザイン、いつ上がるの?」彼女は明らかに不機嫌な様子を見せながら言った。僕は彼女の受け持っている仕事を手伝っていて、彼女は僕の仕事の進み具合によってスケジュールを調整しなくてはならない、ということだった。 「先方にも電話を入れないといけないのよ」と彼女はますます不機嫌そうな顔で言った。これだから女とは仕事がやりにくい。ささいなことで感情的になり、それがいつまでも尾を引くというのだから性質が悪い。もちろん、仕事をしている女たちのすべてがそうだとは言わないが、大半はそうだ。少なくとも僕が見てきた限りでは。 僕はだんだんいらいらしてきた。 「あのな」と僕は言った。「俺たちのしている仕事は、何時間働いたからこれだけ進むという確実な目安なんてない。そんなこと君だって知ってるはずだ。だから、このパッケージのデザインがいつ上がるかなんて、はっきり言えるわけがないだろうが」 「それじゃ、あなたはまったく無計画に仕事を進めてるわけ?」 「俺だって計画ぐらい立ててるよ。でも、必ずしも計画どおりにアイデアが浮かび、仕事が進んでいくとは限らないだろうが」 「その仕事、あと一時間でやって」 「何だと」僕は我慢の限界に達した。「ちょっと来い」と言って僕は眼鏡の女を廊下に引っ張っていった。 「いいかげんにしろ。人を何だと思ってやがる」と僕は声を低くして言った。 「だいたい、あなたの態度が気に入らないのよ」 「俺の態度がでかいとでも言うのか」 「そうよ。ふんぞり返って座ってたりして」 「俺は普通にやってて、こうなんだ」 やがて、チーフ格のデザイナーがやってきて、僕たちの口論を止めてくれた。僕は、女と口で喧嘩したって勝ち目がないことを知っていたので、内心ホッとした。そのあと眼鏡の女と僕は何とか仲を取り戻して、また仕事に戻った。女と喧嘩なんて、我ながら情けない。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。