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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 夕美からは、あれ以来毎日のように電話がかかってくるようになった。 「もしもし」夕美からだ。 「起きてた?」夜の十二時だ。ひとりで暮らしていると、こんな時間にも電話はしょっちゅうかかってくる。眠るわけにはいかない。 「元気か?」 「ええ」 ひとりで暮らしていると、しゃべる相手はひとりでも多い方がいい。それに彼女のような柔らかい声の持ち主からなら、この時間帯にはありがたい。 「お誕生日おめでとう」と夕美が言った。そうか、今日は誕生日だった。・・・・・・二十四歳。 「ありがとう」 「誕生日うれしい?」 「まぁね」 「本当は今日行きたかったんだけど、週末は大丈夫?あけてくれてる?」 「うん、予定はないよ」 夕美はこの週末にこっちに来ることになっていた。断ろうと思えば断ることもできたのだろうが、それも面倒だ。 「今度会えば、あれから二週間ぶりになるのね」と夕美が言った。「私の顔覚えてる?もう忘れたでしょう」 「覚えてるよ」本当はあまり覚えていない。ああいう形で知り合った女の顔なんて、そういつまでも覚えているわけがない。 「本当に行っていいの?嫌じゃない?」 「嫌なことはないよ」わざわざ会いに来てくれる女を嫌だと思えるほど、僕はニヒルじゃない。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。