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青年恋愛Web漫画『黄昏色のBARが語りかけてくる』 一ヵ月の空白期間のあと、Fは淳子の家のインターホンを押した。彼女は一ヵ月前とはうって変わって、げっそりと痩せてしまっていた。 「どうしたんだ?」とFが訊いた。淳子のかわりに彼女の父親が、彼女が拒食症にかかっていること、二週間御飯が食べられず、病院に通い続けていることを話した。さらに彼女の父親は言った。 「君は最低な男だ。最悪な男だ。悪魔だ。もう娘とも話し合いはすんだ。金輪際うちの娘に会いに来るのはやめてくれたまえ。いいね」 その夜、Fは僕のところにやって来た。Fは僕の部屋に入ると、そのまま座り込んだ。顔にはほとんど血の気がなかった。 「どうすればいいのかわからない」とFが言った。 「いったいどうしたんだ?」 「ああ、実はまだ君に話していなかったが・・・・・・」と前置きしてから、Fは淳子との間に起こったこれまでのいきさつを僕に話した。 Fの話によるとこうだ。 五月に淳子とFは、お互いの両親に相談もせず、結婚式場の予約をとった。ふたりはまだ婚約はしていなかったが、式が次の年の六月に行なわれる、ということだけが決まった。後日、ふたりはそのことをFの両親に伝える。Fの両親は内心反対だったが、淳子の前ではとりあえず快い態度を表明。一方、淳子の両親は、ふたりが勝手に結婚の話を進めていたことを知ると激怒する。そして相方の親どうしで話し合いを進め、ふたりの結婚をやめさせようとする。もともと淳子の家は代々続いた資産家の家系で、彼女の父親はFが財産目当てでひとり娘である淳子と結婚しようとしているものと決めつけFに対しては好感を持っていなかったのだ。また、Fの両親も、家庭的ではあるが内向的な性格の淳子をFの結婚相手として好ましくないと考えていた。 ※このWeb漫画をご覧いただくためにはJavaScriptをオンにする必要があります。